光害評価について

●光害とは

都市が安全性、快適性を求めて明るさや華やかさを求める一方で、屋外照明の増加により夜空の明るさが増大することによる天体観測等への障害や、照明の不適切又は過剰な使用による眩しさといった不快感、信号等の重要情報の認知力低下、農作物や動植物への悪影響等が「光害 (ひかりがい)」として問題となってきています.
また光害により全国で年間8億2千6百万kWh(電力費にして約200億円)のエネルギーが浪費されているといわれています.

こういった社会背景を受けて、環境省は1998年に光害対策ガイドラインを策定し、さらに京都議定書の発効により、我が国はCO2排出量6%削減を実施していく義務を負いました.
光害はきちんと検討すれば、消費電力量を75%程度削減することも可能であり、大きな省エネルギー効果が期待できるのですが、その検討及び評価は専門知識が必要で、あまり簡便とはいえませんでした.

そこで当事務所では、2006年に光害対策ガイドラインの改訂が行われたことを受けて、街路灯の光害の評価を無料で行うサービスを開始致しました.
 

評価項目

環境省の推奨基準を満足しているかどうかの評価を行います.

●固有エネルギー消費効率
 器具光束を照明機器全体の消費電力で割った値(単位:ルーメン/ワット)


●固有照明率
 器具光束に対する照明領域に到達する光束の割合


●上方光束比
 器具光束に対する上方光束(器具光束のうち水平より上方へ向かう光束)の割合


●グレア
 まぶしさのこと


必要な条件

●照明条件
街路灯3種類の比較が可能です。
メーカー名、器具型名、保守率、安定器入力電力を記入してください。
配光データ(iesファイル)も必要になりますので、照明器具メーカーのWEBサイトからダウンロードして添付してください。


●道路・環境条件
被照面は、直線道路(街路)のみとなります。
道路幅、器具配置、器具高さ、何灯用、平均照度、環境省環境類型を記入してください。
器具配置は、片側配置、千鳥配置、両側配置から選択となります。
平均照度から街路灯の器具間隔を算出しますので、器具間隔の記入は必要ありません(算出した器具間隔もお知らせしますので、照明設計時の参考にしてください)。


●注意点
・記入シートは配光データ(iesファイル)を添付して送信できるようになっていますが、確認画面でファイルが表示されない場合は、お手数ですがメールの添付ファイルにて当事務所に別途送付ください.
  e-mail: webmaster@matsushitas-lighting.com
・通常数日以内に返信いたしますが、データの不備等により、時間が掛かることがあります.
・iesファイルの種類によっては対応できない場合があります.
・自治体や設計事務所等の方が対象です.


>>> 街路灯光害評価項目記入シートへ